その時、電車のドアが開いた。

私は人を押しのけ、真っ先にホームへ降りた。
勃起したまま。
朝の混雑するホームを駆け抜け、乗り換えのホームまで走った。
勃起したまま。
泣きながら階段を駆け上げる中1の私、
しかも勃起したまま。もう、消えてなくなりたかった・・・。

その日は1日落ちていて、当時好きだった斜め前の席の恵美(仮名)ちゃんに、
「エロビスくん、大丈夫?」
なんて心配されても何も言えませんでした。

帰りの電車の中でも、
(あのお姉さんと会いたくないな、明日どうしよう)
なんて事ばかり考えていました。
今だったら逆に
(また会えないかな)
なんて思うところだけど、その頃は嫌でした。
翌朝、電車の時間と車両を変えました、
その翌日も、また翌日も。
その事があってから2週間もすると、
あまり思い出す事も無くなり普通に通学していました。

ある日の学校帰り、乗り換えのターミナル駅で後ろから肩を叩かれたのです。
振り返ると、そこにはあの時のお姉さんが!

「よっ!私、覚えてる?」
(なんだよーー、忘れてたのにーー)
「あれから1度も会わなかったね、電車変えたんでしょ?
本当にごめんね、私にぶいよねぇ。
男の子の気持ちって分かんなくてさ、傷ついたよね。」
お姉さんは本当にすまなそうにそう言うと、
「あのさ、いま時間ある?お茶でも奢るよ。」

正直、早く逃げたかったですね。
お姉さんは自分が悪かったっていってくれましたが、
実際は起っちゃった私が悪いんだし・・・。
それに勃起した
【エロビスJr】を、
不可抗力とはいえグリグリと擦りつけちゃったし。
恥ずかしかったのですよ。でも、弱みを握られた気がしていました。

私はうなずくと、お姉さんについていったのです。
駅を出てすぐ近くにあったケーキ屋に入り、
「好きなもの頼んで良いよ。」
なんていわれたので素直に好きなケーキを頼みましたね。
はい、私は今でも甘党です。
お姉さんの名前は、香織(仮名)さん。
普通のOLさんではなく総合職のようで、
仕事の内容を話してくれましたが、まったく憶えていません。

ケーキ屋さんで向かい合ってあらためて思いました、
(綺麗な人だな、それにおっぱい・・・)
大きかったのです。

良子さんとの事があってから、
大きな胸の人に過剰反応するようになっていました。
まぁ、生まれつきかもしれないですけどね。
「あれから気になっちゃってさ、なんかすごく悪い事をしたみたいで。」
「香織さんは悪くなんてないです、悪いのは僕の方で・・・。」
「あの状態じゃ仕方がないよ、私が無神経な事をいったから。」
「違います!悪いのは僕の方です!」
いつのまにか興奮していました。

「なんだか変ね、もう止めようかこの話。」
笑いながら香織さんはそう言うと、
「じゃあさ、これをきっかけに仲良くなろう。」(はぁ?なんで?)「毎朝おなじ電車に乗るんだし、気まずいのも嫌じゃない。」(それもそうだね)「じゃあ、握手。」(まじですか!)どうやら私と香織さんは仲良しになったらしい。

そして本当に仲良しになるまで、そう時間も掛からなかった。
テーマ:思い出(*′ω`*)ノ゙ - ジャンル:恋愛
- 2005/10/14(金) 14:14:59|
- 電車での出来事 《香織さん》
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